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平成28年度第1回

ユネスコ無形文化遺産と儀礼文化

発表者 早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員 伊藤 純

 無形文化遺産intangible cultural heritage はユネスコが主導となり設計してきた制度・概念である。ユネスコ無形文化遺産に対する注目度や認知度が高くなってきており、各地で登録に向けた運動が活発になっている。近年の日本の状況を振り返ると「和紙― 日本の手漉和紙技術―」(二〇一四年)、「和食―日本人の伝統的な食文化」(二〇一三年)が登録されており、今後「山・鉾・屋台行事」と「来訪神―仮面・仮装の神々」が提案中の案件として登録が目指されている。こうした動きには無形文化遺産を次世代に遺そうとする理由だけでなく、文化資源として活用していくことへの期待と思惑が見え隠れしている。世界遺産条約へのアンチテーゼとして「文化の多様性」をうたう無形文化遺産条約の理念は人口に膾炙して陳腐化することも想像に難くない。
 本報告が主に対象とした秋田県鹿角市の「大日堂舞楽」は、一九七六年に重要無形民俗文化財の指定を受け、二〇〇九年にはユネスコ無形文化遺産の代表一覧表に記載された。これらの制度が実施されるなかでは、最も早い時期に指定・登録されたものである。「大日堂舞楽」がユネスコ無形文化遺産に登録された経緯とその後を追うことで、現代の祭礼・民俗芸能が抱える課題を提出した。



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最終更新日:2019年12月8日
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