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荒祭り

―8月12・13日―
大荒れの二基神輿(撮影:渡辺良正) 荒祭りの御神子(撮影:渡辺良正)
大荒れの二基神輿
荒祭りの御神子
 元気のいい大勢の氏子たちに担がれた二基の神輿が荒れるほど神慮にかなうと、広い境内で大いにもむ荒祭りは、日本武尊を主神とする焼津神社の夏祭りである。
 古事記、日本書紀に登場する古代の英雄、ヤマトタケルは東征の折、この地で賊の火攻めにあい、あわやと思われたとき、草薙の剣で草を刈り払い、向火を放って難を逃れられた。この神話はよく知られているが、この地一帯は古代から天然ガスの埋蔵地としても知られてきたところである。
 祭りの前日、12日午前中、幼児の成長を祈る「神ころがし」の神事に参加する親たちが、「奉納焼津神社」の幟旗を担いで参拝する姿が見られる。夜は境内周辺の灯を消して、重厚な笛の調べとともに、「神迎えの神事」が粛々と行われる。
 神輿の先導役の猿田彦役は、8月1日から社務所に参籠、物忌みで身を清め、社宝の面をつけて祭りに参加する。
 大きな獅子頭を先頭に、200名近い手古舞姿の少女たちが獅子幕を手に木遣り歌で参加する「御獅子」をはじめ盛大な神幸行列は、南御旅所、北御旅所、魚市場、焼津御旅所などで献饌とともに巫女舞が奉納される。漁に生きる町にふさわしく「掛魚」とよばれる鱸や黒鯛などの生魚を楕円形の桶に入れ、献上する儀式も行われる。
「御神子」「御供捧」また「流鏑馬」などに無垢の少年少女たちが馬上姿で現れ、氏子たちの様々な祈願を御神霊につなぐ。
JR東海道線焼津駅下車徒歩8分
静岡県焼津市 焼津神社
写真と文章:渡辺良正



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最終更新日:2010年10月5日
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