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徳丸の田遊び

―2月11日―
稲むら積み・太鼓の上に田遊び用具を積み上げ、稲むらに見立てて褒めそやす。 子どもの早乙女を前に扇を上下しながら田植歌。
稲むら積み・太鼓の上に田遊び用具を積み上げ、稲むらに見立てて褒めそやす。
子どもの早乙女を前に扇を上下しながら田植歌。
 創建一千年の記念碑が建つ北野神社の境内は広い。かつては周辺に稲田が広がっていたが、今は大東京の住宅街、大小様々の建物がひしめいている。厳冬の一日、稲の豊作と村人の息災を祈願する古来の伝統行事がこの地に今も伝承されている。近くの大門赤塚の諏訪神社の田遊び(二月一三日)とともに「板橋の田遊び」として、国指定の重要無形民俗文化財となっている。
 田遊びは午後六時頃、大太鼓の音とともに始まる。モガリとよぶ篠竹で囲った二間四方の斎場が祭りの舞台となる。主役の大稲本とよぶ古老、それを補佐する小稲本、農民役の十数名がモガリに集まる。まず町歩調べ、大太鼓が響くと、大稲本が声を張り上げ、「よーよなんぞう殿」、一同「よう」、「町を数え候、東の町に一万町、西、北、中」と数えて、「合わせて五万町、天神大明神の苗代所と打ち始め申し候」。田打ち、田うない、代かきと続き、牛が出る。草すき、田ならし、足ふみと歌で進み、種まきでは大稲本が籾を四方にまく。
 田植えで早乙女役の子供を胴上げ、稲の成長を祈る。太郎次・ヤスメの若い男女があらわれ、仲良く抱き合い、稲の穂ばらみを促す呪術を演じると、観客は大喜び。歌と素朴な所作でいよいよ稲刈り。続いて倉入れ、太鼓の上に鼓・飯びつ・かご・ヨネボ・種いりの笊などを積み重ね、稲の実りに見立てて、今年の豊作を確かなものにする。
都営三田線高島平駅または東上線東武練馬駅下車、徒歩20分
東京都板橋区徳丸 北野神社




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