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田代の風流

―12月8日―
少年二人が大太鼓を打ちながら活発に踊る 神輿の先導として大名行列が進む
少年二人が大太鼓を打ちながら活発に踊る
神輿の先導として大名行列が進む
 田代は黒木町の中心部から矢部川の支流を南へ12キロも進んだ奥深い山間の地。江戸時代、柳川藩と久留米藩が矢部川をはさんで水争いがあり、それが解決した折、柳川藩主が田代の八龍神社を再建。祭田を寄進して村人に祭りを始めさせたと言われている。
 地区を四つに分け、輪番で座元を務める。今年は奥の上田代が座元である。山がすぐそばに迫る地に狭い田が続く。
 祭り当日、静かな秋の野にドンドンカンカン、ドンカンカンと賑やかな祭り囃子が響く。午後一時、座元の家の庭に、神輿が奉安され、神官、座主、座受、宮総代らが「お立ちの式」。謡三番、盃事などが行われる。庭で風流が始まる。鉦二人、小鉦六人、大太鼓四人、小太鼓四人。12、3歳くらいの少年二人が華麗な模様の女の襦袢を着て、赤・青のたすき掛け、麻で作った毛の長いシャグマ様のかつらを頭に、活発に踊りながら大太鼓を打つ。打っては跳ね、跳ねては打つ。長い毛が風になびき、顔に乱れかかる。
 神輿の先導として長い長い大名行列が進む。露払いを先頭に挟箱、天狗、獅子舞、笠鉾、鳥毛、大弓、神輿と続く。
 座元によって四座それぞれ多少の違いがあると言われるが、私が訪れた年は、挟箱の二人が面白く寸劇を演じながら進むので、カメラマンが集中した。「花のお江戸は三百里……」とせりふをのべながら、ちょんまげの男役と丸髷の女役がもつれ合う。鳥毛は十六人と数が多く、掛け合いながら槍を飛ばしては進み、神社へつくと、風流を再び奉納する。
JR鹿児島本線羽犬塚駅下車後、堀川バス(羽矢線)50分下車後、車で約15分(堀川バス田代線〔黒木−田代〕は廃止)
福岡県八女郡黒木町




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最終更新日:2010年1月12日
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