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秋の高山祭 |
―10月9〜10日―
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布袋台のからくり人形。華麗な屋台作りを舞台に8人の綱方が36本の綱を巧みに繰って唐子を布袋の肩に乗せる。 |
絢爛豪華な屋台11台が紅葉の森の前に勢揃い。高山祭のハイライト
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工芸の技の巧みさで古代から知られた飛騨の国の祭だけに、祭の山車の質の高さは抜群である。高山では山車を屋台と呼ぶ。春祭りには屋台十二台、秋祭りには屋台十一台が祭に参加する。 秋祭りは八幡祭りと呼ばれるように、櫻山八幡宮の例祭である。JR高山駅から北東へ1.5キロのところに鎮座する。大和時代に怪物退治した伝承があり、御祭神は応神天皇。祭の起源も古いが、屋台が祭に登場したのは江戸時代中頃、改造に改造を重ねて、動く陽明門と呼ばれるほどの精巧華麗、豪華な屋台を完成させた。 九日は試楽祭。社殿で献饌、奉幣、浦安の舞、太太神楽奉納があり、十一台の屋台が神社正面に曳き揃えられる。今年は一台修理中なので十台の予定である。 十日は本楽祭。鳳輦に御祭神を迎え、氏子町内を巡幸。榊、獅子、闘鶏楽、太太神楽、雅楽一文字笠に裃姿の警固約数十人などの行列が、海抜五百七十メートルの盆地に歴史を重ね、古い城下町の面影をたっぷりと残し、小京都と呼ばれる情緒豊かな町並みを、笛、太鼓、鉦の音を響かせながらゆっくり練る。 屋台は破風造りの屋根が多く、鳳凰台は屋根の両端に羽を広げた鳳凰が金色に輝く。からくりを演じる布袋台は操り手綱三十六本を巧みに操る八人の綱方が唐子を布袋に遊ばせ、「和光同塵」の老子の言葉が垂れ幕でさがると、観客が一斉に拍手を送る。 JR高山本線高山駅下車 岐阜県高山市 櫻山八幡宮 Text & Photo by 渡辺良正
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