―青柏祭 5月3日~5日―
御祓川河畔の仙対橋付近に山車(でか山)が勢揃いし、祭りは最高潮に盛り上がる
日本一大きいと自慢の山車を曳き回す
日本は自然に恵まれている。春夏秋冬季節を問わず、神々は美しい自然の中に鎮座、氏子の参拝を待っている。祭りともなれば、氏子集団は神々への祈りの代償に自ら精神潔斎し神々へ奉仕。日本一でかいと言う自慢の山車を、昔ながらの作法で組み立て、美しい人形を飾り、笛、太鼓でにぎやかに囃し、市中を練る。
祭りは、神々への供物を青柏に盛った時代から始まったが、今は府中町、鍛冶町、魚町の三町に受け継がれ、共同でゴロン、ゴロンと巨大な木車を回して市中を曳き回し、祭りに訪れた人々を楽しませている。今やユネスコ(※)を通じて国際的にも広く知られ、世界の人々を祭日に招き、きびしい冬を耐えた人達と喜びを共有している。
※「青柏祭の曳山行事」は、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つ。

山車に飾られた人形
青柏祭
JR七尾線「七尾駅」下車 徒歩10分
写真と文章:渡辺 良正