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王子田楽舞

―8月9日(13日より前の日曜日)―
王子田楽舞1 王子田楽舞2
王子田楽舞1
王子田楽舞2
 古い伝統を今に伝える王子田楽舞は、王子神社祭礼の最終日、今年は八月九日の日曜日に舞われる。戦時一時中断したが、昭和五十九年に復活した。
 鎌倉末期に紀州熊野より伝来されたといわれ、約七百年の伝統がある王子田楽は、魔伏せの田楽として舞われるところに、大きな特徴が見られる。災難除けの呪力を秘めた田楽舞なのである。田楽舞一行が、神社の神楽殿へ進んでくるときに、写真のように大太刀八本を腰に帯びた異形の武士が登場する。
 曲目は一番から十二番まで演じられるが、一番の中門口は、中世の頃、貴族の家を訪ねたときの作法の名残といわれ、大鳥居の参道で舞が始まる。
 二番道行、腰ざさら以下は石段を登った境内の舞台で演じられる。八人の舞童が手にする楽器は鼓、太鼓、ささらで、数人が吹く笛の音にリードされて曲が進められていく。舞装束は緑と白の狩衣であるが、頭にかぶる花笠は増加で飾り、色彩華やかである。舞の技巧は素朴で単純な作法の繰り返しだが、舞童の花笠には魔除けの呪力があると信じられ、戦前までは、舞が終わるのを待たず氏子が舞台に上がって奪い合い、「王子のけんか祭り」と恐れられたというが、今は平和裏に演じられ、伝統を守っている。
JR京浜東北線・東京メトロ南北線王子駅下車、徒歩二分
東京都北区王子本町 王子神社




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最終更新日:2009年10月13日
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