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オタリヤ(冬渡祭)

―12月15日―
神事の後の神輿渡御 赤い布を垂らした笠、たっつけ袴の舞い人
神事の後の神輿渡御
赤い布を垂らした笠、たっつけ袴の舞い人
 二荒山神社は宇都宮市と日光市にあるが、オタリヤが行われるのは前者。12月に冬渡祭、1月に春渡祭が行われるが、どちらも「オタリヤ」と読む。
 冬渡祭は、一年の終わりを告げる祭りで、神社境内の一隅で、「お焚き上げ」がおこなわれる。氏子は一年間お世話になった神札やお守りを氏神社へ持参、無病息災の礼を述べて火中へ投げ込む。今は安全のためか大きな金網の囲いの中で係の人が古札をうけとり燃やしていた。
 午後五時頃神事が終わって神輿渡御が始まる。ふれ太鼓が先頭を行く。神職、氏子総代、御神馬、田楽舞、笙やヒチリキの楽人、天狗面に高下駄の猿田彦神、各町の高張提灯などが続く。
 御旅所に立ち寄って神輿を奉安。短い神事の後、田楽舞が奉納される。
 赤い布を垂らした笠を頭に、たっつけ袴の舞装束で二人の舞い人が、笛、太鼓に合わせ、「国も栄えて 民も豊かに 治まる御代のためしには……」とササラを手にゆったりと素朴な動作の繰り返し。
 昔はオタリヤの日は「風呂に入らない」「針仕事はしない」という忌日で、神輿渡御も深夜に行われたそうだが、通りは街頭やネオンで明るくなり、祭りも今風になった。先導のマイクが「今日は二荒山神社のオタリヤ祭りです。町内安全、家内安全、火伏せをお祈りして、神輿がお通りになります。皆さんも参拝して迎えましょう」と呼びかける。沿道の氏子たちが通りへ出て、お賽銭をあげ、神輿を拝んで、一年の息災を感謝する。
JR宇都宮駅よりバス3分
栃木県宇都宮市馬場通り 二荒山神社




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最終更新日:2009年1月16日
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