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向方のお潔め祭り
―1月3・4日―
海道下り 盤台を据えて境内で行われる神事
海道下り 爺と婆が鈴と幣を持ち湯釜の周りを一周、関守と滑稽な問答の後、歌で12か月の餅を搗く
花の八乙女の舞 四人の若い舞人が花笠、花、湯桶と採物を取り替えながら、舞衣の袖を翻しつつ活発に舞う
 天龍村は長野県の最南端、愛知、静岡の両県に接し、山林率94パーセントの山村である。正月早々、谷を隔てた三か所の集落で国重要無形民俗文化財の霜月神楽が行われる。向方、大河内の湯立神楽もそれである。
 神前の大釜に湯を沸かし、湯釜の上に天蓋をつるし、四方に切紙を飾りつけ、舞で清めた湯を全国から招いた神々に献湯、五穀の豊作に感謝し、氏子の無病息災を祈る。
 宮人と呼ばれる舞人が中心となって神楽舞は進められるが、周辺地域の湯立神楽に多い神の象徴たる神面が一つも現れないのが、この地区の神楽の特徴でもある。舞人は衣の袖を翻しつつ、鈴や扇、木剣、剣を採物に、笛・太鼓の囃子のリズムに合わせ、しなやかに躍動的に舞う。
 古参の順に、宮人が扇を開いて舞う「順の舞」から神楽舞は始まる。「産土の八乙女の舞」では四人が舞衣を手に翻しながら、湯釜の周りを飛び跳ねるように軽やかに舞う。「湯ばやし」の四つ舞、三つ舞ではヤチゴと呼ぶ木剣や剣を手にたすきがけでゆっくり慎重に舞う。最後の「数の湯」では、宮人全員が湯木を持ち、湯釜を取り囲み、禰宜の先導でうたぐらを一心に唱和し、湯立を繰り返しながら、新年に幸多からんことを祈る。
JR飯田線平岡駅からバス35分
長野県下伊那郡天龍村神原字向方





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