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繞道祭(にょうどうさい)
―1月1日―
御神火を小松明に移し二名の神職が奥から走り出る 大勢の参拝者が大松明を取り囲み火縄に火を移し家に持ち帰る
御神火を小松明に移し二名の神職が奥から走り出る
大勢の参拝者が大松明を取り囲み火縄に火を移し家に持ち帰る
 三輪明神の名で親しまれ、平和の神、福の神、酒の神、薬の神として信仰を集めている大神神社は、神山三輪山を御神体とする、日本を代表する古社で、大物主神が主神である。繞道祭は、御神火祭とも呼ばれるように、元旦に古式作法により新しい火を起こすところから始まる。御神火を大松明に移し、摂社・末社を巡るところから繞道の名が生まれたといわれる。
 大晦日、午後10時を過ぎたころから、参拝者が増えはじめ、午前0時、大太鼓がドーンと境内に響くと初詣が始まる。拝殿の奥では、年に一度の三つ鳥居の特別開扉が行われ、宮司の手によって新しい火が切り出され、灯籠に移される。
 午前1時、太鼓が繞道祭の始まりを告げる。一の禰宜、二の禰宜を始め、大勢の神職、氏子代表らが参列する拝殿内で厳かに神事が行われる。
 神事が終わると、神域のすべての灯が消され、暗闇の中、御神火を小松明に移した二名の神職が奥から走り出てくる。拝殿前で待機していた大松明に火が移されると、大勢の参拝者が大松明を取り囲み、用意した火縄に火を移して持ち帰る。神棚の献灯や、料理の起火として一年の無病息災を祈るのである。
 大松明二本は、白丁達に担がれ、数名の神職と共に神宝社・天皇社・日向社の順で一八社を回る。
 この一八社、各神社ごとに神事を繰り返しながら、約5キロの暗い道のりを、迎えた新年を新しい火で清め、祝って巡るのである。
JR桜井線三輪駅下車
桜井市三輪 大神神社

Text & Photo by 渡辺良正




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