トップページ儀礼文化歳事記「灘のけんか祭り」

「灘のけんか祭り」

―10月14~15日―
灘のけんか祭り
灘のけんか祭り

勇壮、豪快な秋の祭り

 「ヨーイヤサ」「ドスコイ」男たちの威勢の良い掛け声が秋空に響き、重さ二トンの豪華、華麗な屋台が大きく揺れます。二基が寄り添って競り合う様は勇壮、豪快で、見物する人々を魅了します。
 屋台は松原八幡神社氏子七地区から奉仕される。当番地区から三基の神輿が繰り出してきます。祭りの華麗な勇壮さに魅せられて数回取材に訪れましたが、その時手にした解説によると、一の丸神輿は四十才代で白鉢巻、二の丸神輿は三十才代で黄鉢巻、三の丸神輿は二十才代で赤鉢巻。いずれもたくましい元気のいい男たちに担がれ、その激突の競り合いのすさまじいこと、相手の神輿の屋根に飛び跳ねる荒々しさに、ア然としたものです。取材を重ねるにつれ、神輿の演出は、当番町によってその様式や技にかなりの差があることがわかりました。
 伝統的に祭りへの熱気盛んな町で、一年は祭りに始まり祭りに終わるといわれ、参加者は朝風呂で身を清め、祭りならではの料理を平らげて奉仕します。
 神社が遠い地区では、朝から屋台を担ぎまわりますが、祭り見物に恰好の舞台、御旅山広場に神輿、屋台が担ぎ込まれ競り合うところが祭りのハイライトになります。無数の桟敷席が用意され、見物人が待機しているところへ、神輿、屋台が威勢よく繰り込み勇壮なけんか祭りにふさわしい熱狂と興奮、それを取り巻く色鮮やかな赤、黄、緑などのシデ棒の波、けんか祭りを手際よく演出します。
 神社の歴史は古く、社伝によれば、天平宝字七年(七六三)九州宇佐八幡宮の神話に始まるそうです。神輿の激突は、神功皇后出兵の折、嵐にあわれたときの軍船のひしめく様に関係がするとの伝承があります。

兵庫県姫路市白浜町 松原八幡神社
【アクセス】山陽電鉄「白浜の宮」駅から徒歩5分 ※祭り当日は直通特急・特急が臨時停車します。
写真と文章:渡辺良正



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最終更新日:2021年7月20日
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