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那智火祭り

―7月14日―
パレードの幕開けを飾る博多松ばやし(撮影・渡辺良正)
 燃え盛る重さ50キロの大松明で扇神輿を清める。参拝客は静かに見守る。(上)
12基の扇神輿は那智大滝の前に並べられた(下)
全国からの参加で盛り上がるパレード

古の風雅が色濃く伝わる火と水の祭礼

 那智火祭りは正式には扇祭りと呼ばれる。山上の神社で神事が終わると、華麗な扇神輿が12基山道を那智の滝下へ下る。水しぶきを上げて落下する日本一の雄渾な滝にちかづくと、滝下の飛滝神社から炎を噴上げて燃え盛る重さ50キロの大松明12本を若者が捧げ持って飛び出してくる、山道で扇神輿を出迎え炎で清める様は壮観。その光景を杉林の中から大勢の参拝客が感動しつつ静かに見守る。扇神輿はゆっくり山道を下り、滝前に並べられる。
 神官が祝詞を上げ、国の平穏、五穀豊作、海の幸の豊漁をいのる。歴史の古い祭りだけに、京都から伝来した優雅な田楽舞を始め、古代からの信仰の名残をとどめる民俗行事が各所で披露される。本年三月二日、扇祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されている。 
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 熊野那智大社
写真と文章:渡辺 良正



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最終更新日:2015年6月16日
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