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鞍馬の火祭り

―10月22日―
大松明が集まり、「サイレヤ、サイリョウ」の大合唱(撮影・渡辺良正)
大松明が集まり、「サイレヤ、サイリョウ」の大合唱(上)
子供たちが小松明を担いで練り歩く(下)
子供たちが小松明を担いで練り歩く(撮影・渡辺良正)

 山村の闇を赤く染める伝統の鞍馬の火祭り

 古都京都の北に位置する鞍馬の火祭りは、平安時代から続く伝統の古い祭り。氏神社の由岐神社からご祭神が神輿に乗って里へくだるとき、「サイレヤ、サイリョウ」の掛け声で出迎える。
 祭り当日の夕暮れ時、幼児たちが可愛い掛声でトックリ松明を手にして回る姿はほほえましい。時が進むにつれ祭りの主役は少年から青年になり、担ぐ松明も大きくなる。氏神様が神輿で急坂を下られるとき、神輿から伸びた綱を握って危険を防ぐのは鞍馬の婦人たち。「安産」が約束される。神輿棒の先端に褌姿でしがみつき、神輿のバランスをとる若者を「チョッペン」と呼ぶ。これは鞍馬の成人の儀式である。やがて地区内の大松明が集まると、「サイレヤ、サイリョウ」の大合唱。山村の闇が赤く染まる。遥か天空には天の川の星がきらめき氏神と氏子の祈りのスパークを静かに見守る。
京都市左京区鞍馬
写真と文章:渡辺 良正



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最終更新日:2016年10月11日
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