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宅野の子供神楽と獅子舞

―1月1〜3日―
八合の米を炊いたご飯を椀に盛り上げる 笠を頭にミノ姿のエマハマ
舞台いっぱい暴れる大蛇
神楽獅子と獅子あやし
 子どもたちの熱演が大人を楽しませる宅野の子供神楽は、宝暦の頃始まったといわれ、約250年余の伝統がある。すべて中学生小学生で主催し、演じる。
 仁摩町は日本海の荒波の音が聞こえてくるほど海に面している。合併して現在は太田市になったが、江戸時代は大森銀山で栄えたところだけに、村の風情に当時の面影を残している。そこを神楽獅子と真っ赤な装束の子供の獅子あやしが、ささらをすりながら「おめでとうございます」と門付けして廻る光景は、カメラマンの好みの恰好の被写体となる。私が「アサヒカメラ」でカラープリントの選評をやっていたときにも応募があった。現地へ行ってみると、大勢のカメラマンが獅子の通る要所要所に先回りしているので、ウロウロする私は、手を振って、「来るな、来るな!」と追い払われてしまった。
 子供神楽は夜である。七時半頃から始まる。
 舞台清めの「トロリ」に続いて「サンバソウ」「鬼」「獅子」「キツネ」「エビス」「老人老婆」、この演目からオロチが始まる。「酒つくり」「大蛇」で終わる。
 一番の人気は、舞台いっぱいに暴れる酒に酔った大蛇を、可愛いスサノオノ命が剣を振り回して退治する場面で何度見ても興奮して面白い。
 子どもたちが実に巧みに演技する。昔は民家の屋敷でも行なわれていたが、今は仁摩町伝統芸能伝承館で三日間行なわれる。
 昼間の獅子組も、二組が260軒の民家を三日間で廻る。
JR山陰本線仁万駅下車、伝承館まで車で7分
島根県太田市仁摩町宅野




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最終更新日:2014年12月9日
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