トップページ儀礼文化歳事記神代踊り




神代踊り
―旧暦6月25日―
神代踊り1 神代踊り2
神代踊り1 
神代踊り2 
 西祖谷山村善徳の神代踊りは一一二〇年前、讃岐の国司であった菅原道真公が、大干魃に苦しむ農民のために、雨乞いの祈願をやったのが始まりと言われている。
 標高一〇三〇メートルの天神山に祀られている天満神社の境内に、ほら貝を合図に勢揃い。花笠を頭に、着物姿の踊り子たちが扇を手に、大太鼓と鉦のリズム、歌に合わせて優雅に踊る。少年たちの勇壮な棒踊り、天狗面、獅子なども加わる。
 かずら橋で知られる西祖谷山村の谷は深く、斜面は急勾配である。その斜面を耕した石積の畑と民家が点在する。
 朝九時頃、その年の当家に保存会の人々が集まって、太夫の神事がある。ほら貝を合図に踊り子たちが庭に出て、笛、太鼓、鉦の囃子で歌に合わせ、「揃いこみ」「いれは」「二山のお庭」「花踊り」など、数曲踊る。
 すぐに山頂の神社へ向かう。今は山頂まで車道の整備が進み、私も通りかかった村人の車に便乗させてもらったが、三十余年前は重いカメラバッグを背に、急勾配の山道を苦労した思い出がある。時代の移り変わりを思いながら、それでも久しぶりの祭に心がはやる。山にとけるほら貝の響きも懐かしかった。
 山頂の神社に村人が揃った頃、躍り込みが始まる。そして昼食。
 午後、杉の木立を背にした広場で再びほら貝が響いて、大太鼓、鉦、歌に合わせて「ひげ踊り」「まを踊り」「佐渡」など数曲。最後は番外の「柳踊り」で村人全員が参加して大きな輪になって踊り納めるのである。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
JR阿波池田駅からカズラ橋までバス約80分、天満宮まで徒歩60分
徳島県三好市西祖谷山村善徳





このページの上へ戻る
トップページへ戻る 儀礼文化歳事記へ戻る





一般社団法人儀礼文化学会  〒160-0012東京都新宿区南元町13-7
TEL 03-3355-4188WEB http://www.girei.jp/MAIL jimu@girei.jp