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姫島の盆踊り
―8月15〜17日―
祭りの華、宵祭りの花笠舞 威勢良く門払いする奴振り 除災招福を祈願する伝統の行事
ユーモラスな装束、男の子のキツネ踊り。 
少女たちの「おいらん」 
 姫島は瀬戸内海に突き出た国東半島の北、約5キロメートルの小島。その存在は神話の時代から知られてきたユニークな島で、今は養殖漁業が盛んである。
 島の盆踊りは、その内容の多彩さと全島民あげての踊りに対する熱気でよく知られ、島外からも例年大勢の見物客がやってくる。島内各地区ごとに新盆を供養する斎場が設けられ、その近くにボンツボとよぶ踊り場が用意される。
 踊りは、各地区ごと、世代別に、子どもたちは男女別にグループをつくり、観客の人気が高く伝統になった踊りや、題材は世相を風刺した即興的な寸劇まで、実に多彩である。盆に帰ってきた祖霊だけでなく、見物にわざわざ島を訪れた観客をも笑わせ楽しませる。
 男の子どもたちは、伝統的なクロンボーと呼ぶ全身をスミで塗り、裸で飛び跳ねる踊りがある。しかし近年人気が高いのがキツネ踊り。ユーモラスな化粧と装束、子どもたちのしぐさが笑いを呼ぶ。その人気に対抗して他地区の子どもたちがタヌキ踊りを始めた。
 芸達者な大人たちは伝統のアヤ踊りを踊る。編み笠で着物姿の男たちが、優雅に踊る女性たちの間を、アヤ棒を手に荒々しく踊る。銭太鼓ではフグの皮を張った片面太鼓を手に腰を低くして女性たちの優雅な踊りの間を巧みに踊る。着飾った少女たちの「おいらん」も誠に美しく可愛い。
 ここの盆供養には、海に生きる人々が、帰ってきた祖霊とともに明るく送る盆が表現されている。
JR宇佐駅から伊美港まで車で40分。伊美港から姫島港までフェリーで20分
大分県東国東郡姫島村

Text & Photo by 渡辺良正




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