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花祭り(2)
―11月第2土曜(三沢)、1月2〜3日(下黒川)、1月4日(間黒)など―
豊根村下黒川 竜王の舞 豊根村下黒川 湯ばやし
豊根村下黒川 竜王の舞 
豊根村下黒川 湯ばやし 
 長野県に接する豊根村は、東栄町より更に山が深い。道路が発達した車社会の今、生活の緊張感はないが、過疎の悩みが祭りに影を落としている。しかし、花祭りにはどこの集落も熱心で、比較的に舞人が揃っている下黒川へは私は何度も足を運んだ。
 津島神社から舞堂への「神渡り」、舞人一同が唱和する「しめおろし」、湯釜の前で「楽の舞」「式さんば」「地固め」「一の舞」と淡々と素朴な神事舞が太鼓の囃子とともに進む。ここでも子どもたちの「花の舞」は人気の的である。
 深夜1時頃「山見鬼」が現れて舞堂が活気づく。重々しく湯釜を一巡すると、待機していた村人も見物人も、供鬼と一緒になって踊りだす。
 若者4人が湯釜の周りを1時間余も活発に舞い、最後は周辺に熱湯を撒き散らす「湯ばやし」が始まる。始まるのは明け方だが、大勢の村人がひしめき、祭りの興奮は最高潮になる。その熱湯を浴びれば、1年の無病息災が約束されるとの信仰がある。
 湯ばやしの興奮がおさまると、大半の村人は帰宅する。静かになった舞堂で、「朝鬼」が舞われる。午後、奥座敷において関係者だけで行われる「竜王舞」は神秘的な鎮めの儀式で、神々の呪術めいた所作が古い信仰を今によみがえらせる。
JR飯田線東栄町下車、バスで約50分(本郷で村営バスに乗り換え)
愛知県北設楽郡豊根村下黒川など5地区





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