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花桶かつぎ
―1月第四土曜日―
7歳の女の子が正装して花桶をかつぎ街を練り歩く
 
天満宮の神輿 今は宗像三女神を祀る総鎮守胸形神社に合祀
 
 七歳になった女の子が美しく着飾って、五色の花で飾った花桶をかついで街を練り歩く祭りで、夜祭りなので季節がら暗くて寒いが、少女たちの周辺はどこからともなく光が寄せられ、明るく楽しい。
 菅原道真公を祀る天満宮の初天神の行事として始められたといわれ、子の健やかな成長を祈る祭りであります。天満宮は現在は宗像三女神を祀る胸形神社に合祀されています。胸形神社は延喜式にも残る古社で、この地方一帯、近郷三十八ヶ村の総鎮守として崇敬されてきました。
 祭りは夕方から始まります。午後五時ごろ、境内で大火がたかれ、世話役たちのにぎやかな挨拶の声がもれてきます。神輿を担ぐ氏子たちも集まってきます。
 拝殿前の祭壇で少女たちは神官の修祓を受けます。七歳の少女たちが主役なので、年によって増減があり、近年は少子化の影響を受けて祭りが危ぶまれる年もありますが、幸い今年は予定通り行われるとか。
 行列は、年番の持つ提灯を先頭に、花桶かつぎの少女、神輿、笛太鼓で囃す山車と続きます。山車には造花で飾った笠鉾がとり付けられ、この花を氏子たちが魔除けになると奪い合います。昔は養蚕の箸に使うと蚕がよく育つともてはやされました。
 一行は寒川天満宮から権現様、神武様、八幡神社から胸形神社へと戻ってきますが、途中、数カ所で小休止、大休止をやり、甘酒の接待を受けたり、酒肴の振る舞いを受けます。年によっては大太鼓、小太鼓の競演といったアトラクションも用意されています。
JR宇都宮線間々田駅より車で15分
栃木県小山市寒川
Text & Photo by 渡辺良正


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