トップページ儀礼文化歳事記和良比はだか祭り

和良比はだか祭り

―2月25日―
裸男たちの泥合戦 赤ん坊の顔にぬかるんだ神田の泥をつけ、無病息災を祈る。
裸男たちの泥合戦
赤ん坊の顔にぬかるんだ神田の泥をつけ、無病息災を祈る。
 皇産霊神社は、昔は大六天神社とよばれ、疫神を祀り、村人は無病息災を祈願した。生まれたばかりの赤子の健やかな成長と村人の息災を祈るはだか祭りは、江戸時代末期ごろからの伝統の祭りである。
 一九七一年以来、二〇〇三年まで、取材に訪れること一〇回、なじみの祭りだが、短い間にも祭場の神田や祭りの主役である裸男たちの集団にも大きな変化があった。しかし、時代は変わっても、健やかな成長を祈る親の願望には変わりはなく、祭りは今も賑やかに行われている。
 神社は高台にあり、午前中、神事が行われ、裸男の集団も参加する。裸男たちが神田に下りてくるのは午後からだ。神田は以前は広い田圃の中にあったが、今はすっかり住宅地となり、小公園の一隅にしめ縄が張られ、祭場として残されている。
 晴れ着姿の赤ん坊たちが祖母や母親に抱かれて宮参り、寒中、ふんどし姿の男たちは新しい藁で作った神社のしめ縄から、藁を一、二本抜き、鉢巻にさす。赤ん坊を渡されると坂下の神田に向かう。水をはった神田へ足を踏み滑らせないように用心深く入り、藁で神田の泥をすくい、赤ん坊の顔につける。冷たい泥水に驚いて泣き出す子もいる。裸男たちはすぐに神社へもどり、母親に赤ん坊を返す。
 境内に用意された大火の周りで体を温めた裸男たちは、その後集団で神田に下り、泥合戦を演じるのである。昔は祭りの見物に訪れた顔見知りの村人を追い回し笑いの渦を巻き起こしたものであった。
JR総武線四街道駅下車、徒歩15分
千葉県四街道市和良比 皇産霊神社




 このページの上へ戻る  /  トップページへ戻る  /  儀礼文化歳事記へ戻る


一般社団法人儀礼文化学会  〒160-0012東京都新宿区南元町13-7
TEL 03-3355-4188  WEB http://www.girei.jp/  MAIL jimu@girei.jp