トップページ儀礼文化歳事記延年の舞(毛越寺二十日夜祭)

延年の舞(毛越寺二十日夜祭)

―1月20日―
延年の舞1 田楽踊り(撮影:渡辺良正) 延年の舞2 若女の舞(撮影:渡辺良正)
田楽踊り
若女の舞
 国指定重要無形民俗文化財である「延年の舞」が舞われる二十日夜祭は、正月十四日から二十日まで常行堂の摩多羅神への新春の祈願が行われるが、その最後の二十日に行われる結願行事である。常行堂で一山の僧たちによる常行三昧供修法が行われる。
 夜、厄年の人々が老若男女を問わず、平泉駅から毛越寺常行堂まで、小松明片手に練りこんでくる。宝前に大根や白菜などを供え、無病息災、家内安全を祈願する。
 延年の舞は夜、午後九時頃から始められる。八百年の伝統があると言われるだけに解釈が難しいが、伝統の古法を守り、舞は優雅である。
 田楽踊りは太鼓、ささら、瑟丁伝(しっていでん)、銅撥子(とうはっし)に笛が加わる。造花を挿した花笠をかぶる。いろいろ陣形を変えて舞う。
 唐拍子は路舞(ろまい)とも言うが、二人の童子舞で、歌に合わせて舞う。祝詞(のっと)は摩多羅神への満願成就、息災延命、千秋万歳を祈る舞と言われる。老女は百歳のかくしゃくたる姿を見せようとする舞で珍しく奇古な舞。若女は微笑をたたえた若女面に、金色の烏帽子、昔は鎌倉より神子が下って舞ったので、坂東舞とも言ったといわれる。幣を手にした禰宜がからんで問答がある。
 毛越寺は天台宗別格本山。平安後期、奥州藤原氏二代基衡公の創建。大伽藍は火災で焼失。今も残る庭園が創建当時の姿をとどめ、夜半に響く延年の楽の音がわずかに昔をよみがえらせる。
本田安次著「毛越寺の延年の舞」参照
JR東北本線平泉駅下車700メートル
岩手県西磐井郡平泉町
写真と文章:渡辺良正



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最終更新日:2014年12月9日
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