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竹富島種子取祭



竹富島の種子取祭

 沖縄の那覇空港から石垣島まで五十分、そして石垣の港から竹富島まで十二分。竹富島は、石垣島の前に浮かぶ周囲九キロの平らな島で、民謡では「お盆の島」と歌っている。竹富島は、玻座間集落と仲筋集落を併せても三百人ほどの静かな島である。
 秋のタナドゥイ( 種子取祭)になると、竹富島は俄かに活気づく。タナドゥイは、種子蒔きの祭りである。暖かい南の島は、晩秋に種子を蒔いて、翌年の初夏に収穫する。その秋が来たのである。
 祭りの当日は、石垣島・沖縄本島・本土からの帰省客と観光客が大勢やって来る。初日目は玻座間集落の奉納芸能である。早朝の儀式、そして庭の芸能、舞台の芸能と続く。夕方に始まるユークイは、夜明けまで各家々を廻って歌い踊る。二日目は仲筋集落の奉納芸能で、前日と同じように進行する。二日間で、七十演目以上の芸能を奉納する。
 写真は、庭の芸能として奉納されるウディボー(腕棒)である。仲筋の女性たちが、力強く戦う踊りである。総勢二十人あまりの女性たちが二手に分かれて、腕を棒に見立てて戦う。気合もろともに、腕と腕を組んで相手を振り回したり、跳び上がったり、力強く大地を踏んだりする。この「腕棒」は、かつて玻座間の男子の演武だったが、戦後になって、仲筋が譲り受けて女性が演じたところ、祭り最大の人気演目になった。
 来年の種子取祭は、十一月十八日・十九日です。会員の皆様方のご参加を願っております。
全国竹富島文化協会編集長 國學院短期大学副学長 狩俣恵一

平成13年11月(122号)の1面の記事です。



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