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鶴岡八幡宮の神事流鏑馬



鶴岡八幡宮神事

 流鏑馬といえば鶴岡八幡宮の流鏑馬といわれます。鎌倉では春と秋に流鏑馬が行われ、春の鎌倉観光協会主催の流鏑馬は武田流、秋の鶴岡八幡宮例大祭の流鏑馬神事は小笠原流です。
 源家の流鏑馬としては、源頼朝公が文治三年二一八七年) 八月十五日鶴岡八幡宮において、初めての放生会に際して行われたのが始まりです。八月四日には射手ならびに的立等の役が選ばれ、熊谷直実が的立役を拒んだため、所領の一部を召されたことや、また十五日の項には、流鏑馬の射手等について『吾妻鏡』に詳細に記述されている通りです。この流鏑馬神事、射手諸役定めは八〇〇年を超えた現在でも、往時を偲ばせる厳格な儀式として行われております。本年も九月二日に吉田茂穂宮司以下祭員、諸役、射手が研修道場に参集し、射手・諸役定めの儀が執り行われました。十六日の本番には鎌倉時代の装束を着用した射手三名と江戸時代八代将軍徳川吉宗公の命により、古式騎射を工夫して、新儀式としての騎射挟物の式十数番が行われます。
 本年は日英両国の友好を目的とした、英国における日本文化の紹介である「JA P A N 二〇〇一」が五月から来年三月まで開催されます。この開幕行事として五月十九日・二十日にロンドンバイトパークの特設馬場において鶴岡八幡宮の流鏑馬が催行されました。二十日には両国皇太子殿下のご台覧を仰ぎ、流鏑馬射手三名、騎射挟物射手十一名の演武が行われましたが、基本通りの厳格な所作、的中に皇太子殿下より「この伝統を永く伝えてください」とのお言葉を賜り、頼朝公以来の伝統を守っていかねばならないと再認識しております。
弓馬術礼法小笠原教場 三十一世 小笠原清忠

平成13年9月(121号)の1面の記事です。



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