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三島の夏祭り



三嶋大社の例祭について

 三嶋大社では、古来、四月・八月・十一月の二の酉の日に、大祭が行われ、それは伊豆はもちろん近隣地域に広く知られていた。治承四年(一一八〇)八月十七日、源頼朝が、挙兵をはかったその日が、八月丁酉、二の酉の大祭の日であったことは、よく知られている史実。のち、明治四年(一八七匸に新たに社格が制定され、三嶋大社が官幣大社に列格されてより、八月十六日を例祭と定め今日に至っている。
 現在では、この例祭を挟んだ八月十五日から十七日にかけて、各種神事・神賑行事を集中して行い、神職は参籠・潔斎し、日を徹して祭典に奉仕する。十五日には、境内社の若宮神社例祭から始まり、菅奉納祭・宵宮祭・献灯奉告祭があり、十六日には例祭・手筒花火神事、十七日には崇敬会大祭・流鏑馬神事・後鎮祭が斎行される。またその間に、各種の神賑行事や奉納行事が、境内施設を利用して行われている。
 三島市でも、この例祭期間に源頼朝旗挙出陣式をはじめとした種々のイベントを行い、街の振興行事として定着させている。この三日間は正月と共に三島市街が最も賑わう時であり、俗にこの三日間を「三島夏祭り」とも称して県民市民の親しむところである。
 なおこの期間、社頭および市内各所には、各町の山車がでて、三嶋囃子と称するお囃子( 特に叩き鐘を中心とした演奏をシャギリと称している) の競演を行う。戦国時代から知られる民俗芸能( 静岡県指定無形民俗文化財) で、かつては深夜に至るまで町毎に演奏を競いあった。厳粛に斎行される社の祭と、それは対照的でもあり、例祭期間をいろどる風物詩として知られている。
三嶋大社宮司 矢田部正巳

平成13年7月(120号)の1面の記事です。



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