「平成30年度の催しもの」
ご案内
「儀礼文化講座」は、儀礼文化を体系的に学習するために、生涯学習講座カリキュラムに基づいて開講します。本講座は本科学修教科の各単元課目を学びます。
- 時 間
- 専門講座 14:00~16:00(120分)
- 会 場
- 儀礼文化学会研修室
※ただし、第6回12月9 日【神道】の講座開催会場は、國學院大學院友会館(東京都渋谷区)です。受講される方にはご案内ハガキをお送りします。
- 受講料
- 全8回/16、000円(初回開催時にご納金いただきます)
単科/2、600円(ご希望の講座のみ受講される方は当日受講料をいただきます)
※講座によっては教材費を別途徴収させて頂く0円を当日徴収いたします
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期 日 |
内 容 |
講 師 |
1 |
5月13日 (日) |
【書 道】 古俗の中で蘇る漢字―「西双版納(シーサンパンナ)」倭人の源流を訪ねて― |
立命館大学 白川静記念 東洋文字文化研究所
客員研究員 張莉 |
国南方の西双版納ハニ族の高床式の家に見る千木や鰹木、鳥居の原型となる門等は日本の神社・倭文化の雛形です。それらの文化の中から生まれた漢字も紹介します。 |
2 |
7月8日 (日) |
【煎茶】 煎茶への誘い |
小川流煎茶
家元 小川後楽 |
煎茶の視座から、茶に関係した文人を主にその歴史を概観し、新たな煎茶の可能性を探ります。また、江戸後期、京都ではじまった風雅な趣をもつ小川流煎茶の魅力もご紹介します。 |
3 |
9月30日 (日) |
【仏教】 中国仏教におけ
る念仏 |
本願寺派総合研究所
仏教音楽儀礼研究室 溪英俊 |
仏教で行われる修行の一つに、念仏がある。中国浄土教における念仏の受容・展開をうかがう。それによって、念仏の儀礼的側面の一端が理解できると思われる。 |
4 |
10月14日 (日) |
【古典芸能】 古典芸能における御祝儀物 |
東京文化財研究所
無形文化遺産部
無形文化財研究室 室長 前原恵美 |
実演の場や、実演する人々、流派、観客までを幅広く祝福する、めでたい歌詞内容の「御祝儀物」と呼ばれるレパートリー。その多様な言祝ぎの世界を目と耳で覗いてみたい。 |
5 |
11月11日 (日) |
【華道】 いけばな以前 |
いけばな研究家 由水幸平 |
いけばなは室町時代に始まるが、花と人との関わりはホモ・サピエンス(現生人類)以前から始まっている。今回は、いけばなが誕生する以前の花の歴史について講義したい。 |
6 |
12月9日 (日) |
【神 道】 宗像・沖ノ島祭祀遺跡と古代祭祀 |
國學院大學 教授 笹生 衛
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宗像・沖ノ島の古代祭祀の実態はどのようなものだったのか。列島内各地に残る祭祀遺跡の最新研究と「皇太神宮儀式帳」が記した古代の祭式を手がかりに考えたいと思います。
※生活芸術講座としても開催 |
7 |
2月10日 (日) |
【礼 法】 結ぶ |
弓馬術礼法 小笠原教場
宗家 小笠原清忠 |
結びの多くは、日常的な必要から出発したものですが、その結びにも美しさを求めたことは日本人ならではです。簡単に結べて、一見複雑さを示すような美しさを見せます。紐を用いての飾り結びを体験していただきます。 |
8 |
3月10日 (日) |
【儀礼文化史】 祈りの儀礼より、もてなしの文化へ |
国立歴史民俗博物館
教授 松尾恒一 |
茶、花、香などの芸道、あるいは能楽などの芸能は、訪れた客人をもてなす作法として形成されたが、そのはじめは神仏への祈りのための儀礼であった。祈願の儀礼から、日本独自の文化へと転換する歴史を辿ってみたい。 |
「儀礼文化セミナー」は、生涯学習講座カリキュラムの本科実修教科の各単元課目を学びます。各分野の専門家のレクチャーのもと、神社仏閣、教場、博物館、劇場などを見学したり、祭礼や行事に参加していただき、その体験・経験を通して学びます。
※諸事情により日程・内容などが変更になる場合があります。
※各回の詳細は「儀礼文化ニュース」および当ウエブサイト(www.girei.jp)にてご確認ください。
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期 日 |
単元科目 |
内 容 |
会 場 |
定 員 |
費 用 |
1 |
6月17日 (日) |
茶道 |
- 志野流教場拝見
- 香道と志野流茶道の見学
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志野流教場 (愛知県名古屋市) |
30名 |
3,300円 |
2 |
9月16・17日 (日・月) |
雅楽・舞楽 |
- 〈地方大会〉林家舞楽などの見学
- 日本四大舞楽の一つ、重要無形民俗文化財の「林家舞楽」などを見学します。
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谷地八幡宮 (山形県河北町) |
25名 |
未定 |
3 |
11月24日 (土) |
民俗芸能 |
- 第67 回全国民俗芸能大会見学
- 新しくなった日本青年館での神楽等の民俗芸能を鑑賞します。
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日本青年館 (東京都新宿区) |
未定 |
1,300円 |
4 |
1月20日 (日) |
古典遊戯 |
- 投扇興を愉しむ
- 江戸時代後期に創作されたと伝わる「投扇興」。儀礼文化学会方式に従い、新年を古典遊戯で愉しむ。
※生活芸術講座としても開催
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國學院院大學 院友会館 (東京都渋谷区) |
30名 |
3,300円 |
第38回儀礼文化学会学会春季大会(終了いたしました)
第三十八回の儀礼文化学会春季大会は四月に開催しました。会員皆様の交流の場として、今年も多くのご参加ありがとうございました。
今回の催しものは、「〈三曲〉〜糸の調べ」をご覧いただく内容でした。なお、大会に先立って午前中に一般社団法人の社員総会も開催されました。
大会次第
- 期 日
- 平成30年4月22日(日)
午後1時開会
歓宴終了予定は午後4時30分です。
- 会 場
- 明治記念館(富士の間2)
東京都港区元赤坂2-2-23
電話03-3403-1171
JR中央本線(中央・総武線各駅停車)信濃町駅下車徒歩3分
地下鉄銀座線・半蔵門線・大江戸線青山一丁目駅下車徒歩6分
地下鉄大江戸線国立競技場駅下車徒歩6分
- 催 し
- 「〈三曲〉〜糸の調べ」
実演 日本三曲協会
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- 歓 宴
- 和食洋食ビュッフェスタイル(富士の間2)
- 参加費
- 10,000円(当日会場にて申し受けます)
平成三十年度は地方大会として、山形県の谷地八幡宮を訪れます。重要無形民俗文化財指定の「林家舞楽」等を拝見します。
- 開催日
- 9月16日(日)東京駅集合 ~ 9月17日(月・祝)東京駅解散
- 定 員
- 25 名
- 参加費
- 未定
1日目(9月16日)
まず午後から、先頭で奴が勇壮に露払いをする御神輿還御を見学し、その後、谷地八幡宮境内の石舞台で重要無形民俗文化財の林家舞楽を拝見します。林家舞楽は谷地八幡宮の神職をつとめる「林家」が伝承する舞楽で、神社が所蔵する古文書によると貞観二年(八六〇)に、僧円仁に従って来た四天王寺の楽人、林越前が山寺の根本中堂で舞楽を舞ったのが始まりとされ、非常に長い伝統を誇っています。古代の様式を多く現在に伝える、たいへん貴重な舞楽です。そして夕刻、谷地八幡宮の例大祭を見学します。また、町中では九基の囃子屋台が午後九時頃まで巡行しています。
2日目(9月17日)
紅花資料館等の見学を予定しておりますが、変更の可能性があります。6月15日発行「儀礼文化ニュース」の6月号を御覧ください。
國學院大學院友会と共催で、「公開講座」として開催い
たします。
開催会場はいずれも國學院大學院友会館(東京都渋谷区)です。
第1回「宗像・沖ノ島祭祀遺跡と古代祭祀」
宗像・沖ノ島の古代祭祀の実態はどのようなものだったのか。列島内各地に残る祭祀遺跡の最新研究と「皇太神宮儀式帳」が記した古代の祭式を手がかりに考えたいと思います。
- 開催日
- 12月9 日(日)14:00 ~ 16:00
- 定 員
- 30 名
- 参加費
- 2,600 円
第2回「投扇興を愉しむ」
江戸時代後期に創作されたと伝わる「投扇興」。儀礼文化学会方式に従い、新年を古典遊戯で愉しむ。
- 開催日
- 1月20日(日)14:00 ~ 16:00
- 定 員
- 30 名
- 参加費
- 3,300 円
儀礼文化学会の専修ゼミはこれまで研究科のみの参加でしたが、平成29年度も、広く一般の会員の方の参加も募集します。
毎回、講義とゼミで構成され、一年間で全4回開催します。講義は「祭りのこころ」、ゼミは藤原頼長の「春日詣」で、講師はどちらも國學院大學名誉教授倉林正次先生です。
- 開催予定日
- 6月23日(土)
7月28日(土)
9月22日(土)
10月27日(土)
- 参加費
- 6,000 円
別途教材費等、若干 - 会 場
- 儀礼文化学会研修室(事務局2階)
受講者の声
青木伸二郎氏
新年度より一般会員の方も参加され、愈々賑やかに、楽しい教室になると期待します。講師の倉林先生は、われわれが理解し易いよう、急がず時間をかけ、丁寧に話されます。平安朝の公事、儀式など詳記した『江家次第』に始まり、室町期の『公事根源』、江戸中期の『貞丈雑記』、並行して『後水尾院年中行事』『大臣大饗』等々、多くの歳事儀礼を学びました。二十七年度ゼミに、藤原頼長の『台記』「春日詣」とあり、平安貴族の春日詣での華やかな行列が、どの道筋を辿ったか、興味深いテーマです。多くの新受講者の参加を心から歓迎します。
富山恵美子氏
儀礼文化学会に御縁を得たのは平成十年。以来四年間の本科課程をどうにか終了して、倉林先生御指導の専修ゼミに入れていただきました。受講して、浅学の私には、ともすれば理解の遅いこともありましたが、すべてが新鮮で興味深い講座でした。古の宮中での行事やしきたり、平安貴族のもてなしの様子など受講しました。ゼミでは『貞丈雑記』を各々がしらべ発表する勉強で、おかげで遠ざかっていた図書館利用が復活しました。新しく始まる本年度からの研究科を期待しております。
門脇悠美子氏
研究科専修ゼミでは『大臣大饗』等、倉林先生の資料をもとに時間をかけて詳しく講義を受け、大変貴重な話を聞くことができます。
ゼミは『貞丈雑記』を各々担当する項を口語訳にして、深くほり下げる。難解な語句や文章に頭を悩ませながら調べて発表します。
日常では味わえない緊張感もまた良いものです。新年度からの講義、ゼミが楽しみです。受講し知識を得る喜び、学ぶ機会に感謝しています。
本年は、12 月8日(土)に松尾大社で開催いたします。関西地区の会員はもとより、ご興味のある皆様方のご参加をお待ち申し上げております。嵐峡の眺めもお楽しみいただければと思います。(関西支部事務局)
- 日 時
- 12月8日(土)午後1時
- 会 場
- 松尾大社 参集殿(京都市西京区嵐山宮町三)
※阪急電車嵐山線「松尾大社」駅下車徒歩3分
- 参加費
- 1000円(予定)
- 懇親会
- 場所/とりよね 時間/午後5時半頃~ 会費/6000円
儀礼文化研究会は、儀礼文化に関する様々な分野の研究者が交流できる場として、また、若手研究者の研鑽の場として、学術研究の発表にご活用いただいています。平成30年度第1回は、7月21日(土)に儀礼文化学会研修室で開催いたします。事前申し込みは不要です。皆様のご参加をお待ちしております。
平成30年度第1回
- 日 時
- 7月21日(土)午後2時~5時
- 会 場
- 儀礼文化学会研修室
- 参加費
- 300円(当日徴収します)
- 内 容
- ・筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻・山川志典氏
「物語」の伝承における地域遺産制度の役割―遠野遺産認定制度と認定太宰府市民遺産を事例に―
・千葉大学大学院博士課程・阮将軍氏
湖南省の少数民族 花瑤族の伝統の服飾文化―儀礼との関わりに注目して―
平成30年度第2回
- 日 時
- 2月24日(日)午後2時~5時
- 会 場
- 儀礼文化学会研修室
- 参加費
- 300円(当日徴収します)
- 内 容
- ・国立歴史民俗博物館教授 松尾恒一氏
香港坪洲島の天后宮における中元・盂蘭盆行事の考察―媽祖振興と道教儀礼による先祖祭祀を中心として
・國學院大學教授 浅野春二氏
台南道教の祭薬王儀礼について