儀礼文化を体系的に学習するために、生涯学習カリキュラムに基づいて開講します。本講座は本科学習教科の各単元科目を学びます。生涯学習カリキュラムがご不明な方は、事務局までお問い合わせのうえ、資料をご請求ください。
時 間 | 専門講座 14:00~16:00(120分) |
会 場 | 儀礼文化学会研修室 ※儀礼文化学会研修室 ※第3回目の7月3日の講座(礼法)と第4回目の10月16日の講座(くらしの民俗)は、会場が「國學院大學院友会館」ですのでご注意ください。 |
|
期 日 |
内 容 |
講 師 |
1 |
5月8日 (日) |
【煎 茶】 煎茶文化の特質と展開 |
大阪市立美術館
学芸課長
守屋 雅史 |
夏目漱石が『草枕』の中で取り上げた、非日常の少々特殊な「煎茶」を俎上にのせる。江戸初期から明治・大正期に隆盛した「煎茶」に関する文化的な特質と展開を、美意識のありようや煎茶器の流行などを中心に講義する。 |
2 |
6月12日 (日) |
【仏 教】 密教の祈祷の意味 |
大正大学専任講師 木内 堯大 |
真言宗や天台宗の寺院では、護摩などの密教の祈祷が行われます。本講座では密教祈祷の内容や意義を曼荼羅等の図像を用いながら、わかりやすく解説します。 |
3 |
7月3日 (日) |
【礼 法】 おる・むすぶ―祝いの儀礼 |
弓馬術礼法小笠原教場 31世宗家 小笠原 清忠 |
折る・包む・結ぶという形は室町時代頃から整備されてきました。今回は祝儀の金包み、水引の結び方や庭に咲く木花や草花を送るときの包み方、居り方、結び方について実際に体験していただきます。 |
4 |
10月16日 (日) |
【くらしの民俗】 縄文土器―カタチとココロ |
國學院大學名誉教授 小林 達夫 |
縄文土器は古今東西のヤキモノの中で際立った存在である。容れ物としての本文を度外視して平然としている。それは単なる小手先の造形なのではなく、縄文人の世界観から紡ぎ出されたココロの表現なのである。 |
5 |
11月13日 (日) |
【民俗芸能】 無形文化遺産時代の神楽 |
東京文化財研究所 無形民俗文化財研究室長 久保田 裕道 |
ユネスコの無形文化遺産に、「神楽」が総合的な登録をされる日も近いという。神楽とは何なのか、国内のいくつかの事例を踏まえて考えてみたい。 |
6 |
12月11日 (日) |
【キリスト教】 キリスト教における儀礼―カトリック教会のミサを中心に― |
上智大学教授 具 正謨
|
キリスト教は誕生間もなくのときからイエスの最後の晩餐を模した儀式を行い始めた。日本語では普段聖餐式と呼ばれ、カトリック教会ではミサと呼ばれるものがそれである。今回の講義では、その儀式的な構成とその儀式が目指そうとしている目的について紹介することにする。 |
7 |
2月12日 (日) |
【道 教】 道教の祭りと信仰 |
國學院大學教授 浅野 春二 |
実際の事例を紹介しながら、道教の祭りとそこに息づく人々の信仰を考えていきたいと思います。 |
8 |
3月12日 (日) |
【儀礼文化論】 カタチの儀礼文化 |
國學院大學名誉教授 倉林 正次 |
祭り・茶道・礼法などは時間的過程の中にカタチが具現される。一方、儀礼文化の中には、華道に見られるように、カタチが空間的存在として実現される分野が想定される。 |
「儀礼文化セミナー」は、生涯学習講座カリキュラムの本科実修教科の各単元課目を学びます。各分野の専門家のレクチャーのもと、神社仏閣、教場、博物館、劇場などを見学したり、祭礼や行事に参加していただき、その体験・経験を通して学びます。
※諸事情により日程・内容などが変更になる場合があります。
※各回の詳細は「儀礼文化ニュース」および当ウエブサイト( www.girei.jp)にてご確認ください。
|
期 日 |
単元科目 |
内 容 |
会 場 |
定 員 |
費 用 |
1 |
5月21日 (土) |
仏教 |
- 川崎大師
春大祭参拝
- 経文に曲調をつけて奉唱し、み仏の徳をたたえる「梵唄(ぼんばい)」と華をまいてみ仏を供養する「散華」という2つのお経を中心とした法儀、二箇大法要を見学します。
|
金剛山 金乗院 平間寺 |
30名 |
1,300円 |
2 |
7月17日 (日) |
神道 |
- 須賀神社
祇園祭見学
- 須賀神社祇園祭は江戸時代の『下野国誌』に「当国第一の祇園会なり」とあり、古来より著名でした。重さ2トンの大神輿をはじめ、およそ25基の神輿が市内を巡行する壮大な祭礼を見学します。
|
栃木県小山市須賀神社 |
30名 |
1,300円 |
3 |
9月24日 (土) |
料理 |
- 季節の料理
- 初代、辻留次郎が裏千家の家元に手ほどきを受け、店を構えたのが辻留の始まり。懐石料理の名門です。辻留の懐石料理を味わいます。
|
辻留 |
30名 |
18,500円 (予定) |
4 |
2月25日 (土) |
神道 |
- 湯島天神梅まつり
- 湯島天神は、江戸時代より「梅の名所」として多くの庶民に親しまれてきました。白加賀や月影等、約300本の梅が咲き誇ります。様々な催し物がある梅まつりを見学します。
|
湯島天満宮 |
30名 |
1,300円 |
第36回儀礼文化学会学会春季大会
第三十六回の儀礼文化学会春季大会は四月に開催いたします。会員皆様の交流の場として、今年も多くのご参加をお願いいたします。
今回の催しものは、四條流庖丁儀式をご覧いただく内容となっています。なお、大会に先立って午前中に一般社団法人の社員総会も予定されています。
大会次第
- 期 日
- 平成28年4月24日(日)
午後1時開会 歓宴終了予定は午後4時30分です。
- 会 場
- 明治記念館(富士の間2)
東京都港区元赤坂2-2-23 電話03-3403-1171 JR中央本線(中央・総武線各駅停車)信濃町駅下車徒歩3分 地下鉄銀座線・半蔵門線・大江戸線青山一丁目駅下車徒歩6分 地下鉄大江戸線国立競技場駅下車徒歩6分
- 催 し
- 「四條流庖丁儀式」
解説 四條流十六代家元 入口 柏修 実演 四條流保存会
-

- 歓 宴
- 和食洋食ビュッフェスタイル(富士の間2)
- 参加費
- 10,000円(当日会場にて申し受けます)
生活芸術講座
國學院大學院友会と共催で、「公開講座」として開催い
たします。 開催会場はいずれも國學院大學院友会館(東京都渋谷区)です。
第1回「おる・むすぶー祝いの儀礼」
「儀礼文化講座」第3回の単元課目「礼法」としても開催します。今回は祝儀の金包み、水引の結び方や庭に咲く木花や草花を送るときの包み方、居り方、結び方について実際に体験していただきます。
- 開催日
- 7月3日(日)14:00 ~ 16:00
- 定 員
- 30 名
- 参加費
- 2,600 円
※別途、教材費200円を当日徴収いたします
第2回「縄文土器―カタチとココロ」
「儀礼文化講座」第4回の単元課目「くらしの民俗」としても開催します。縄文土器は単なる小手先の造形なのではなく、縄文人の世界観から紡ぎ出されたココロの表現なのです。
- 開催日
- 10月16日(日)14:00 ~ 16:00
- 定 員
- 30 名
- 参加費
- 2,600 円
研究科専修ゼミ
儀礼文化学会の専修ゼミはこれまで研究科のみの参加でしたが、平成27年度は、広く一般の会員の方の参加も募集します。 毎回、講義とゼミで構成され、一年間で全七回開催します。講義は「歳事儀礼(年中行事)の歴史とその仕組み」、ゼミは藤原頼長の「春日詣」で、講師はどちらも國學院大學名誉教授倉林正次先生です。
- 開催予定日
- 5月28日(土)
6月18日(土) 7月23日(土) 9月17日(土) 10月22日(土) 11月19日(土) 12月17日(土)
- 参加費
- 10,000 円
別途教材費等、若干 - 会 場
- 儀礼文化学会研修室(事務局2階)
受講者の声
青木伸二郎氏 新年度より一般会員の方も参加され、愈々賑やかに、楽しい教室になると期待します。講師の倉林先生は、われわれが理解し易いよう、急がず時間をかけ、丁寧に話されます。平安朝の公事、儀式など詳記した『江家次第』に始まり、室町期の『公事根源』、江戸中期の『貞丈雑記』、並行して『後水尾院年中行事』『大臣大饗』等々、多くの歳事儀礼を学びました。二十七年度ゼミに、藤原頼長の『台記』「春日詣」とあり、平安貴族の春日詣での華やかな行列が、どの道筋を辿ったか、興味深いテーマです。多くの新受講者の参加を心から歓迎します。
富山恵美子氏 儀礼文化学会に御縁を得たのは平成十年。以来四年間の本科課程をどうにか終了して、倉林先生御指導の専修ゼミに入れていただきました。受講して、浅学の私には、ともすれば理解の遅いこともありましたが、すべてが新鮮で興味深い講座でした。古の宮中での行事やしきたり、平安貴族のもてなしの様子など受講しました。ゼミでは『貞丈雑記』を各々がしらべ発表する勉強で、おかげで遠ざかっていた図書館利用が復活しました。新しく始まる本年度からの研究科を期待しております。
門脇悠美子氏 研究科専修ゼミでは『大臣大饗』等、倉林先生の資料をもとに時間をかけて詳しく講義を受け、大変貴重な話を聞くことができます。
ゼミは『貞丈雑記』を各々担当する項を口語訳にして、深くほり下げる。難解な語句や文章に頭を悩ませながら調べて発表します。
日常では味わえない緊張感もまた良いものです。新年度からの講義、ゼミが楽しみです。受講し知識を得る喜び、学ぶ機会に感謝しています。
第26回関西支部秋季学術大会
本年は「伊勢物語について」をテーマに、12月3日(土)松尾大社で開催いたします。関西地区の会員はもとより、興味のある皆さま方のご参加をお待ち申し上げております。(関西支部事務局)
- 日 時
- 12月3日(土)午後1時30分
- 会 場
- 松尾大社 参集殿(京都市西京区嵐山宮町三)
※阪急電車嵐山線「松尾大社」駅下車徒歩3分
- 参加費
- 1000円(予定)
- 懇親会
- 場所/とりよね 時間/午後5時半頃~ 会費/6000円
|